バリ島中西部の浜辺の岩島の上に、ちょうど海に浮かぶようにして建てられたタナロット寺院は、バリ六大寺院の中でも特に有名な寺院の一つです。空と海を赤く染める夕暮れ時には、寺院が美しいシルエットを形つくり、見る者の心を捉えて止みません。
夕暮れ時の美しさで知られるタナロット寺院
海神が祭られているタナロット寺院の歴史は古く、16世紀にジャワの高僧ダン・ヒャン・ニラルタがこの地を訪れた折、そのあまりの景観の美しさに感動。「神々が降臨するにふさわしい場所」として海の守護神を祀る寺院を建てるよう勧めたことが起源とされています。
海岸の洞窟には寺院の守り神とされる海蛇の巣があり、お布施を払うと拝観することができます。干潮時には浜辺と岩島が陸続きとなりますが、観光客はタナロット寺院の境内に入ることはできません。
タナロット寺院は、バリ島に数ある夕日の名所の中でも、とりわけ美しく、インド洋に沈む夕日を背景に、浮かび上がるタナロット寺院のシルエットは絶景です!
緯度の関係から、バリ島は年間を通じて18:00~18:30頃が日没の時間となります。17:00頃にタナロット寺院に着けば、見事な夕日をゆっくりと観賞できるはずです。
なお、エルニーニョ現象による海面の上昇などが原因で海岸の浸食が進んでいますが、日本のODAによる景観を再生するプロジェクトが進められています。
毎日19時から行われるケチャ・ダンス
日没後は、タナロット寺院入口に隣接している「スリヤ・マンダラ・カルチュラル・パーク」で、ケチャッダンスを見ることができます。
ケチャダンスは毎日、19:00から行われています。観覧料金は50,000ルピア。
タナロット寺院へのアクセス
タナロット寺院へ行く公共交通機関はないため、タクシーまたは車をチャーターする形となります。
多くの観光客がサンセットの時間に合わせて訪れるため、渋滞します。
なお、タナロット寺院近辺に流しのタクシーはほとんどいないため、必ず往復で交通手段を確保しましょう。
タナロット寺院の詳細地図
タナロット寺院の概要
- 正式名称
- タナロット寺院 / Pura Tanah Lot
- 住所
- Pura Tanah Lot
- 交通アクセス
- クタから車で約45分、ヌサドゥアから車で約1時間、ウブドから車で約45分
- Tel
- 880361 / 880362
- Fax
- 88036
- 料金
- 大人:60,000ルピア、子供:30,000ルピア
- 開館時間
- 07:00~19:00
※ニュピの日は入れません。