トゥバタハ岩礁自然公園は、フィリピン諸島の南西部にあるパラワン島の東の岩礁と珊瑚礁の海中公園です。1993年にフィリピン初のユネスコの世界遺産(自然遺産)に登録。東南アジア最大ともいわれる珊瑚礁があり、カツオドリや海亀など海洋動植物の宝庫となっています。
トゥバタハ岩礁自然公園の解説・紹介
トゥバタハ岩礁自然公園は、ノース環礁とサウス環礁という2つの岩礁と、ジェシー・ビーズリー珊瑚礁から構成されています。
ノース環礁は幅4.5km、長さ16kmの長方形の台地で、サウス環礁は幅3km、長さ5kmの小さな三角形の珊瑚礁で、海鳥や海亀をはじめ数多くの海洋性の動植物の宝庫となっています。ジェシー・ビーズリー珊瑚礁は、幅3km、長さ5kmあります。
トゥバタハ岩礁自然公園には、東南アジア最大の珊瑚礁が広がっていますが、近年、ダイナマイト漁法などによる破壊が深刻なため、フィリピン環境天然資源省は日本の協力を得てトゥバタハ珊瑚礁の環境保全を図る為の保護管理計画を策定しています。
なお、1993年に「トゥバタハ岩礁海洋公園」(Tubbataha Reefs Natural Park)としてフィリピン初の世界遺産登録されましたが、2009年に登録範囲を拡大し、登録遺産名も「トゥバタハ岩礁自然公園」(Tubbataha Reefs Natural Park)へと改称しています。
トゥバタハ岩礁自然公園の詳細地図
トゥバタハ岩礁自然公園の概要
- 名称 / 英語名
- トゥバタハ岩礁自然公園 / Tubbataha Reefs Natural Park
- 種別
- 自然遺産
- 登録基準
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(7) ひときわすぐれた自然美及び美的な重要性をもつ最高の自然現象または地域を含むもの。
(9) 陸上、淡水、沿岸および海洋生態系と動植物群集の進化と発達において、進行しつつある重要な生態学的、生物学的プロセスを示す顕著な見本であるもの。
(10) 生物多様性の本来的保全にとって、もっとも重要かつ意義深い自然生息地を含んでいるもの。これには科学上または保全上の観点から、すぐれて普遍的価値を持つ絶滅の恐れのある種の生息地などが含まれる。 - 登録年
- 1993年
- サイト
- UNESCO公式サイト内の Tubbataha Reefs Natural Park ページ